ノリタケとめぐる、東京の喫茶店 vol.02 懐かしく新しい世界観|喫茶 半月
喫茶 半月
Retro
Cafe-Hopping
with Noritake
Introduction
1904年に前身となる「日本陶器合名会社」を創立し、2024年1月1日に120周年を迎えたノリタケ。ご家庭用やギフトのほか、ホテル・レストラン・機内食器、そして日本独自の喫茶文化を作り上げてきた「喫茶店」でも多くご愛用いただいています。ノリタケのカップ&ソーサーと共に、さまざまなストーリーがある喫茶店を訪ねる人気連載シリーズ。今回はいつの時代も流行の発信地である、東京編をお届け。東京はノリタケの創業者が1876年にわが国貿易業界の草分けともいうべき「森村組」を創業し、その歩みが始まった場所でもあります。歴史に思いを馳せて、新たな発見と感動に出会う...。クラシックな器でのコーヒータイムを通じて、ここにしかない至福の体験をお楽しみください。
今回のガイド役は
こちらのカップ&ソーサー
ノリタケ ヘミングウェイ アメリカンカップ&ソーサー
ゴールドのレリーフと大理石調のつやのある色とが重厚な風格を醸し出す、高級感に溢れたテーブルウェア。気品ある色で、ヘミングウェイやフィッツジェラルドが活躍した1920年代をイメージし、時が経っても色褪せない美しさをたたえています。今回は蔵前の大人な喫茶店「喫茶 半月」へ。20世紀を代表するアメリカの小説家アーネスト・ヘミングウェイの名言「毎日が新しい日なんだ」を胸に秘め、素敵なまちへ出かけます。
懐かしく新しい世界観
喫茶 半月キッサ ハンゲツ
2018年、系列店「菓子屋シノノメ」の2階に開業。細い内階段の先にあり、店舗が半分隠れているので、「半月」という名前が付けられました。大人の集う隠れ家的なカフェとして、国内外の喫茶ファンが注目。2023年に蔵前の交差点すぐの大通り沿いに移転し、連日行列のできる人気店です。さりげない看板が目印。
そっと扉を開けた先、
一目で心を奪われる景色。
tableware
ヘミングウェイ
アメリカンカップ&ソーサー11,000円(税込)/ノリタケ
大切にされているのが伝わる
ノリタケの食器たち。
menu
「季節のシュー」720円(税込)
「カフェラテ」650円(税込)
tableware
ノリタケ フィッツジェラルド 22cmプレート7,150円(税込)
ノリタケ カップ&ソーサー(廃番)/喫茶 半月で使用
凛としたおいしさが佇む
お気に入りの一杯とお菓子。
menu
お茶「水鳥」850円(ポット・税込)
tableware
ノリタケ ローゼンボルグ カップ3,850円(税込)
ノリタケ ローゼンボルグ ソーサー2,530円(税込)
ノリタケ ローゼンボルグ ポット(廃番)/喫茶 半月で使用
tableware(左から)
イブニングマジェスティ
アメリカンカップ&ソーサー13,750円(税込)
インペリアルスイート
カップ&ソーサー22,000円(税込)
/ノリタケ
tableware
グランブロシェ カップ&ソーサー16,500円(税込)/ノリタケ
軽い足取りでウキウキと。
さて、次はどこへ行きましょうか?
- 今回撮影したノリタケ商品は、ノリタケオンラインショップ、ノリタケスクエア名古屋 (ノリタケの森内)などでお買い求めいただけます。
- (廃番)と記載のある商品は、現在お取り扱いがありませんのでご了承ください。
- 画像はイメージです。実際に提供されるカップとは異なる場合があります。
Story
独自のセンスが行き渡る
空間を五感で愉しむ
洋食器や喫茶店が好きな方は、第一印象からときめきが止まらないことでしょう。長いバーカウンターに面した壁一面の大きな棚には、貴重なノリタケの食器たち(一部廃番)が観賞用としてギャラリーのように美しく並びます。「ダイヤモンドコレクション」のシリーズなども含め、古い時代のノリタケ食器は、オーナーがお店をオープンする前から地道にコツコツ集められたもの。触れてみると、綺麗にお手入れして扱われている姿にうれしくなります。
メニューは「喫茶 半月」が考える、昔ながらの喫茶店の味を意識。隣接した「半月焙煎研究所」が手がける自家焙煎珈琲は、その時々でおいしい豆を仕入れて、コーヒー各種のほか、コーヒーを使ったカクテルも用意します。系列店「茶室 小雨」(2023年金沢へ移転オープン)の跡地に移転した際に、厳選したお茶が仲間入り。芸術的な見た目の看板商品「季節のシュー」をはじめ、ロールケーキやレアチーズケーキ、ヴィクトリアケーキといったシンプルなデザートは、コーヒーにもお茶にも相性ぴったりです。
「喫茶 半月」のコンセプトは「シックで、大人っぽくシンプルに」。中古物件に自ら図面を引いてリノベーションし、窓枠や床材、壁など既成のままにしがちなディテールを自分好みの仕様に変更。カウンターや壁面収納などの造作家具は自社施工で、年代・デザインもさまざまな椅子が混在し、木彫りの熊や地球儀、ドライフラワーや盆栽がアクセントに。カフェやインテリアが好きな台湾出身のオーナーが、クラシックな喫茶文化を敬愛しながらも、先入観や固定概念にとらわれないバランス感覚で表現した、唯一無二の空間に魅了される人は数知れず。お一人のお客様から家族連れ、インバウンドの方まで幅広く訪れ、温かみのある落ち着いた雰囲気をゆっくりと満喫します。
まちづくりの会社「ライトソース」が運営し、現在は東京都台東区の寿・蔵前エリアを中心に「喫茶 半月」「半月焙煎研究所」のほか、カフェ「from afar」、焼き菓子店「菓子屋 シノノメ」、ベーカリー「シノノメ製パン所」、生活用品店「道具屋nobori」と、石川県金沢エリアに「茶室 小雨」、生活用品店「文月」の併せて8店舗を展開。1号店の「from afar」が少し離れた東向島に9月に移転オープン、金沢にて開店準備中の「文月」が今年冬頃オープン予定という今後のニュースも見逃せません。個性の異なるショップがまちの景色を豊かに彩り、私たちの好奇心とおでかけの行動範囲を広げてくれます。
Shop info
店名 | 喫茶 半月 |
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電話 | なし(ご予約不可店舗) |
住所 | 東京都台東区蔵前4-14-11 ウグイスビル103 |
営業時間 | 12:00~19:00 (LO18:30) ※2024年9月より11:30~19:00 (LO18:30) |
定休日 | 無休 |
駐車場 | なし |
https://www.instagram.com/hangetsu_kuramae/ | |
最寄駅 | 東京メトロ蔵前駅から徒歩で約3分 |
- 誰もが喫茶の時間を楽しめるように、各店の撮影マナーを守りましょう。
- 店舗の情報は取材当時のものとなります。営業時間・定休日
など、変更となる可能性があります。 - 画像はイメージです。実際に提供されるカップとは異なる場合があります。
Cup and Saucer
今回のガイド役
約120年もの歴史を重ねてきたノリタケには、数え切れないほどのデザイン画帖や卓越した職人技が蓄積されています。また、それらはノリタケの貴重な財産として次代の職人へと連綿と継承されています。膨大な情報やモノが氾濫しているこの時代だからこそ、本物を手にすることの喜びを知っていただきたい。そうした想いを胸に、機能とデザインを両立させた製品を作り続けています。
ヘミングウェイ
アメリカンカップ&ソーサー
11,000円(税込)
ゴールドのレリーフと大理石調のつやのある色とが重厚な風格を醸し出す、高級感に溢れたテーブルウェア。
- 画像はイメージです。実際に提供されるカップとは異なる場合があります。
Travel Recommends
「喫茶 半月」と合わせて
訪れたい、おすすめ東京観光とノリタケに出会えるホテル
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蔵前
かつて隅田川に面して、江戸幕府の米蔵があったことが地名の由来。問屋街・ものづくりのまちとして発展し、近年では古いビルや倉庫をリノベーションしたおしゃれなカフェやショップが増え、「東京のブルックリン」とも称されています。ウグイスビルには「喫茶半月」「半月焙煎研究所」などが集合。観光地の浅草や両国も徒歩圏内で下町さんぽを楽しめ、東京スカイツリーも近くに望めます。
最寄駅
東京メトロ蔵前駅からすぐ
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浅草ビューホテル アネックス 六区
浅草の地で38年にわたり愛され続けている「浅草ビューホテル」の別館として、2023年に開業。今なお古き良き日本の伝統文化が色濃く残る“浅草公園六区”エリアに位置し、「文化発信・文化体験の拠点」をコンセプトにした体験型ホテルです。レストランやアクティビティ、ラウンジなどに浅草らしさが織り込まれ、和の魅力を再発見できること間違いなし。朝食のブッフェは目の前の鉄板で調理するライブ感があり、旅の気分を盛り上げてくれます。
最寄駅
東京メトロ田原町駅から徒歩で約8分