ゆるやかに、すこやかに。思いと技が巡り、輝きを増す。 「ノリタケの森」開園20周年記念シリーズ「ヴェルディール」。
2021年の秋に20周年を迎えた「ノリタケの森」を祝って生まれたシリーズ「ヴェルディール」が、満を持してオンラインショップにも登場しました。「ヴェルディール」とはフランス語で“緑に染まる”という意味。その言葉のとおり、食卓にフレッシュな彩りを加えてくれるこのシリーズには、私たちの特別な思いが込められています。
文化と出会い、森に憩う。
都会のオアシス「ノリタケの森」
「ノリタケの森」は、「ノリタケカンパニーリミテド」創立100周年の記念事業として、2001年10月5日に近代陶業発祥の地である本社敷地内に開設した、陶磁器に関する複合施設です。この地域の産業観光の促進や環境への寄与と、地域社会への貢献・感謝の気持ちを込め、テーマは「文化と出会い、森に憩う。」。園内にたくさんの木々や草花が植えられ、四季折々の表情を楽しむことができる都会のオアシスとして、20年の間、年齢・国籍を問わず幅広いご来園者様を迎えてきました。
ノリタケの森20周年を象徴するアイコンとなる食器を目指して
かつての名作に込められたメッセージを受け継いで
ノリタケの森20周年を象徴したアイコンとなる食器を目指し、熱意をもってスタートした食器づくり。そのモチーフとなったのは、たくさんのファンに愛され、スタッフの中でも思い入れの強いかつての名作です。それは今から遡ること20年以上、1998年に発売された「グランヴェール」。ノリタケが“自然との共生”をいち早く謳って発表した特別なシリーズでした。
当時、創立100周年を目前にしたノリタケが“美しい自然環境をいつまでも”と願い、「グランヴェール」に描いたのは、はるか昔、化石の時代から形態が変わらないシダ植物。お皿の種類やサイズに合わせて描かれた様々な葉の絵柄と、印象的なグリーンのデザインが多くの方々を魅了し、発売終了後も、再販を求める声が多く寄せられるなど記憶に残る名作でした。
今、改めて考えたい
自然との共生
そして、さまざまな環境問題への取り組みの重要性が叫ばれる今、迎えたノリタケの森20周年。もう一度考えたい“自然との共生”のメッセージを込め、「ヴェルディール」が誕生しました。ボーンチャイナ製の上質な食器には、楠を背景に数枚の葉がふわりと舞います。楠は、昭和の初めに植樹され、戦火を逃れた大木をはじめ、園内に多く植樹されている常緑高木です。「ヴェルディール」の食器づくりは最初のデザインを手で描き起こし、繊細なグラデーションの表現を可能にした新しい技法により、グリーンの優しいニュアンスが生まれました。
緑の枝葉を広げるように届けたい
「ヴェルディール」に込められたメッセージ
一枚一枚の葉に個性を持った木々が重なり、生命の営みとともにやがて森になっていくノリタケの森の様子は、人の成長や日々の暮らし、人と人が互いに影響しながら生まれる社会や文化と重なります。「文化と出会い、森に憩う。」をテーマに、多様なヒト・モノ・コトが交流する「ノリタケの森」で、ノリタケが過去から現在、そして未来へ受け継ぐ思い。豊かな緑を守り、営み、学びの場とすることで、5年先、10年先、そしてこれからもずっと、人々が集える「森」であり続けられますように。ノリタケはサステナブルな視点を常に忘れず、「ノリタケの森」を通じて環境への寄与や地域社会への感謝を形にしていきます。
「ヴェルディール」は日常使いしていただきたいシリーズとして、美しい釉面にグリーンが映えるデザインと、電子レンジ・食洗機対応の毎日使える機能性を両立。365日朝昼晩の食事やティータイムに、家族の数だけ、人の数だけ食卓があり、そのすべてのかけがえのない時間に、緑の枝葉を広げるように「ヴェルディール」のメッセージをお届けします。