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2024.11.19

創立120周年記念特集[第四弾]|光と影が生む美しさを求めて「造形美」

2024年、ノリタケは120周年を迎えました。

白く、美しく、精緻な洋食器を、この日本で作りたい—。
貿易商として日本の骨董や雑貨を輸出していた森村市左衛門らが、パリ万国博覧会で美しく絵付けされたヨーロッパの磁器を目の当たりにし、心に固く誓ったことからノリタケの歴史は始まりました。
1904年、近代的で大規模な工場を建設し、洋食器の研究を開始。試行錯誤ののち、1914年、日本で初めてディナーセットの製造に成功します。
工場建設から120年、日本初のディナーセットの誕生から110年、ノリタケは日本の美意識を活かした精緻なデザインと、世界最高レベルの品質と品格によって、世界中で愛されてきました。

創立当時の本社工場(1904年)
日本初のディナーセット「SEDAN(セダン)」(1914年)

120年にわたる洋食器製造の歴史の中で、ノリタケでは多くのデザインや技法が生み出され、現代に受け継がれています。
「創立120周年記念特集」では、そうしたノリタケの代表作ともいえるシリーズをご紹介していきます。
ノリタケの美意識と職人技の結晶が作り上げたシリーズの数々をお楽しみください。

第四弾では、いつの時代も変わらない「美しさ」で本物を手にすることの喜びを感じさせる「ノリタケの置物」をご紹介します。

細部にまでこだわり抜いた造形美

ノリタケのデザインへのこだわりは絵柄だけにとどまるものではありません。絵柄を施す以前に、造形そのものがその食器のイメージを大きく印象付けるものだからです。全体のフォルムはもちろん、ハンドルや注ぎ口の形状、高台や蓋のつまみに至るまで、細部にまでこだわり抜いた造形美と、さまざまな絵柄が調和して、はじめて完成された美しさが生まれるのです。

アート作品群「フィギュリン」

置物 “跳ね馬”

ノリタケのラインナップの中には食器だけでなく「フィギュリン」と呼ばれる置物があります。このアート作品群への取り組みが、ノリタケの造形力を高めてきました。表現力に優れた「原型師」が塑像の元となる原型を造り、熟練した職人が緻密に収縮率などを計算しながら石膏型を削り出していきます。こうして出来た型により成形されたパーツを組み立て、焼成することによって、「フィギュリン」は完成します。

こうした「原型師」の感性や技能が食器の造形にも生かされることによって、ノリタケの食器は完成度の高いものになるのです。

堂々たる風格を備えた「飾兜」

歳時記 置物 “飾兜”

伝統の意匠はそのままに、細部までこだわり作り上げられた飾兜。大鍬形の勇壮なフォルム、小菊の繊細なレリーフ、余計な装飾を潔く排除することでボーンチャイナのやわらかな白が上品な立体感を映し出します。お祝いに相応しい堂々たる風格を備えた飾兜は、モダンな空間にも調和する上品な仕上がりです。

滑らかなボーンチャイナが生み出す新しい「招き猫」

置物 招き猫(大) アラベスク

縁起物として親しまれる「招き猫」。ノリタケの「招き猫」は滑らかなボーンチャイナで猫が持つやわらかな曲線を表現した優美なフォルムが特長です。
エレガントなフォルムと遊び心のあるデザインが相まって、モダンな室内にもしっくりと馴染む「招き猫」に仕上がりました。

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