おもてなし上手のテーブル Vol.01 山本 侑貴子さん
暮らし上手、おもてなし上手な方のお宅を実際に訪ねて、季節やオケージョンにあわせた「おもてなしのテーブル」をご提案する新連載「おもてなし上手のテーブル」。
季節感あふれるスタイリングやおもてなしのコツ、簡単なレシピをご紹介していきます。食卓やテーブルコーディネートの参考になさってください。
Vol.01は、食空間プロデューサーとして各種メディアで活躍中の山本 侑貴子さんのお宅を訪問しました。
一番下に動画もご用意していますので、ぜひ最後までご覧ください。
秋らしく落ち着いた大人の雰囲気
黒やグレーを基調にしたシックなコーディネート
今回山本さんが選んだプレートは、「オリッジ」シリーズ。窯変の効果を活かしたプリミティブな風合いや質感の変化が印象的です。自然界を構成するエレメンツをイメージしたカラーリングは、どんなスタイルにもあわせやすく料理をドラマチックに引き立てます。
カトラリーは「ロシュフォール ブラックオールサテン」シリーズ。プレーンでスタイリッシュなフォルムはお箸とコーディネートしても美しく調和します。
テーブルクロスとナプキンも黒やグレーで統一。
黒を基調にするとクールな雰囲気に寄りがちですが、フリルのついたナプキンが程良い甘さを加えてくれます。
[Point]コーディネートのポイント
セッティングが左右対称になっているか
当たり前のようですが、しっかり押さえておきたいポイント。プレートやグラス、カトラリーといったアイテムを並べる際、一人用のセットをきれいに並べることだけに集中せず、テーブル全体の左右対称を意識して配置しましょう。
ナプキン選びも抜かりなく
素材や色がたくさんあり選ぶのが楽しいナプキン。山本さんのようにテーブルコーディネートのメインカラーを決め、同系色を選ぶとまとまりのある洗練された印象になります。ナプキンワークでは高さを出して華やかに仕上げました。
倒れやすいグラス類は最後に
特に背の高いワイングラスなどは、最後にセッティングすることをおすすめします。倒して壊してしまわないようにするためです。
[Point]お花選びのポイント
季節感を感じられるお花は、テーブルコーディネートの大事なアクセント。今回は、吾亦紅や秋色ケイトウに実もの(ペッパー)を添えました。落ち着いた色合いが秋らしいビロード感を演出し、程良く格式を上げてくれます。
今回のテーブルコーディネートのメインカラーは黒ですが、お花選び次第で和っぽくならないようにすることができます。
テーブル中央に置くお花は、会話の邪魔にならないよう、着席した時に向かい合わせの席で目線が交わせる高さに抑えることがポイント。高さのあるお花は、テーブルの端に置き高低差を付けることで、テーブルに変化をもたらし、また空間を有意義に使うことができます。
また、お料理を邪魔しないよう香りが強いものや花粉が多いものは避けた方がよいでしょう。
[Recipe] レシピのご紹介
Appetizer|甘エビとりんごとセロリの前菜
●材料(4人分)
甘エビ 12尾
りんご 1/2個
セロリ 1/2本
ライム 1/2個
キャビア 適量
フェンネル(ディル) 適量
オリーブオイル 大さじ1
塩 適量
●作り方
①ライムは塩で防カビ剤、ワックスを取り除く。
②殻を取り除いた甘エビ、りんご、セロリを全てみじん切りにし、オリーブオイルとライム汁と塩で和える。
③器に乗せて、すりおろしたライムの皮を散らし、キャビアとディルをトッピングする。
Main|鴨ロースト ~万願寺とうがらし添え~
●材料(4人分)
鴨むね肉 1枚(300g程度)
万願寺とうがらし 8個
九条ネギ 2本
塩、黒こしょう 適量
だし醤油 大さじ2
バルサミコ酢 大さじ2
●作り方
①事前に鴨むね肉の下準備をする。
皮の表面に斜めに切り込みを入れ、全体に塩と黒こしょうをふる。
②ジップロックに入れて、低温調理。又は沸騰した鍋に入れて火を止め、蓋をしたお湯が冷めるまで放置。
③中火で熱したフライパンにオリーブオイルをひき、鴨を皮目から焼く。
空いたスペースに万願寺とうがらしを入れて、焼き色がつくまでしばらく一緒に焼き、取り除く。
鴨は3〜4分くらい加熱して良い感じで焼き色がついたら、裏返して3〜4分くらい火を通し、アルミホイルで休ませる。その間に九条ネギをカット。
④万願寺とうがらしと鴨を取り出したフライパンに、だし醤油、バルサミコ酢を入れてしばらく煮詰め、ソースを作る。
⑤アルミホイルから鴨を取り出し、2cmの幅にカット。
お皿に万願寺とうがらし、鴨と重ねて盛り付け、九条ネギをトッピング。④のソースを垂らして完成。
【ご予約受付中】12月開催「迎春のおもてなしレッスン」
12月14日(土)、山本 侑貴子さんをお迎えして「迎春のおもてなしレッスン」を開催します。
3回目となる今回のレッスンは、迎春のおもてなしにもぴったりな、オリジナル箸袋を作るミニレッスン。和紙に季節の花などの水墨画を描いて、箸袋に仕立てます。
また、当日は山本 侑貴子さんのテーブルクロスに水墨画を描くデモンストレーションとノリタケのテーブルウェアを使ったスタイリッシュなテーブルコーディネートをご覧いただけます。
レッスンの最後には、この日のために山本 侑貴子さんがセレクトした、お茶菓子とノリタケティーをご用意。おもてなしのコツを教わりながらノリタケ食器でティータイムをお楽しみいただきます。
また、当日は山本さん直筆ランチョンマット5枚セット(税込1,650円)や箸袋5枚セット(税込1,650円)も販売します。
皆さまのご参加をお待ちしています。
[イベント・ワークショップ/名古屋]迎春のおもてなしレッスン