輪島塗×Noritake 「陶胎漆器(とうたいしっき)」
かつて、陶胎漆器(とうたいしっき)と呼ばれる漆塗を施した陶器が存在しました。釉薬技術の発展とともに徐々に姿を消し、時代に忘れられた技法「陶胎漆器」。先のNHK連続テレビ小説「まれ」でも紹介され話題になりました。
陶磁器ならではの造形と漆独特の深みのある色合いや重厚な装飾。ノリタケは100周年を機に、日本の伝統工芸品とのコラボレーションとして輪島塗 塗師(ぬし)四代目 大﨑庄右ェ門とともに「陶胎漆器」の復活に取り組み、その技術を現代に甦らせました。
これまで展示会など限られた場所のみで公開されてきた「陶胎漆器」ですが、広く皆様にご覧いただき日本古来から伝わる伝統工芸とノリタケの洋食器のコラボレーションを知っていただきたいと、期間限定で展示・販売させていただく運びとなりました。
陶胎漆器とは
古の技法を現代に甦らせました
「陶胎漆器」は、通常、木素材の上に施す漆塗り(木胎)を、陶磁器素材の上に施したもの(陶胎)で、平安時代ごろまで用いられていたと言われています。木胎技法の発展や、陶磁器の釉薬技術の発展により長い年月を経てその姿を消した技法とされてきました。
ノリタケは100周年を機に、日本の伝統工芸品とのコラボレーションとして輪島塗 塗師(ぬし)「四代目 大﨑庄右ェ門」とともに「陶胎漆器」の復活に取り組み、その技術を現代に甦らせました。
木胎では得られないボーンチャイナの優美な形状と、陶磁器では難しい深みのある色合いや蒔絵や螺鈿などの技法、そして漆独特のしっとりとした質感、それらが相まって、新しい美術工芸品が生まれました。
先のNHK連続テレビ小説「まれ」でも紹介され話題となった「陶胎漆器」。一部の直営店舗にて限定公開・販売させていただきます。今に甦った古の技法、現代に生まれた新しい美を、この機会にぜひご覧ください。
[陶胎漆器]春野蒔絵チョコレートセット
アールヌーヴォーの優美なシェープと漆技法の融合
日本伝統工芸展作家 浦出勝彦氏の手により、春の野山に咲く可憐な草花を一点一点緻密に丁寧に描かれました。沈金、螺鈿、金、銀、卵殻蒔絵伝統技法を使って、春の萌える息吹きを表現した作品です。
オールドノリタケとして残るチョコレートドリンクを飲むのに用いられた優美な形状のポットやカップ。そのシェープを現代に甦らせたチョコレートセットには味わいのある溜色の漆にひとつひとつ異なる絵柄を施しました。
(蒔絵作家:裏出勝彦)
■展示期間: 2016年1月11日(月)まで
■展示店舗: ノリタケ銀座店、ノリタケスクエア名古屋(ノリタケの森内)
【受注生産品】納期約3-4ヶ月程度
[陶胎漆器]楼閣山水花器
大型蓋付花瓶と漆蒔絵がもたらす品格
艶やかな漆黒に現れる楼閣山水。金銀蒔絵を駆使した楼閣山水の精緻な表現、線や点、一筆一筆が計算された美しさ。静謐な中にそこはかとない品格が漂う作品です。
(蒔絵作家:田崎昭一郎)
■展示期間: 2016年1月11日(月)まで
■展示店舗: ノリタケスクエア名古屋(ノリタケの森内)
【受注生産品】納期約3-4ヶ月程度
[陶胎漆器]紅葉蒔絵花器
大型花器に金蒔絵の紅葉が迫力の存在感
漆黒の中に浮かぶ鮮やかな紅葉。背面にはは新緑紅葉を描き、日本ならではの春秋の美しさをひとつに表現した作品です。洗練された端正な図案と金蒔絵は見る者の心をひきつける美しさです。
(蒔絵作家:田崎昭一郎)
■展示期間: 2016年1月11日(月)まで
■展示店舗: 銀座店
【受注生産品】納期約3-4ヶ月程度
[陶胎漆器]花鳥蒔絵水差
優美なシェープに映える鮮やかな洗朱
曲線の美しさが際立つボーンチャイナの水差に、洗朱といわれる明るく鮮やかな朱色を施し、金蒔絵で花鳥文様を散らしました。塗師屋 四代目 大崎庄右ェ門の丁寧な手仕事が際立つ鮮やかな美しさです。
(蒔絵作家:田崎昭一郎)
■展示期間: 2016年1月11日(月)まで
■展示店舗: 銀座店
【受注生産品】納期約3-4ヶ月程度