「千里の馬は常にあれども伯楽は常にはあらず」ということわざがあります。
千里を駆け抜ける優秀な素養を持つ馬はいるが、その才能を見分け、名馬に育て上げることが出来る人物(伯楽)はそうはいないという意味であり、またそのようになりなさいという教えです。
光り輝く草原の中、馬の一群が駆け抜ける様を岡染め技法で格調高く描きました。
馬をよく見てみますと頭が右で尻尾が左の「左馬」、右に出るもののない『傑出』を表す吉祥の象徴です。
また群れは9頭の「馬九(頭)行く」(うまくゆく)、贈り物にも最適な1枚です。
陶板の上下で締めた白金は馬たちのスピード感を醸し出し、輪島塗の漆黒の額装によって空間の広がりを最大限に引き伸ばしました。