Tableware Festival 2020 ブースレポート(2/4)『ノリタケのデザインエッセンス』
2020年2月2日(日)~2月10日(月)東京ドームで開催中された食器の一大イベント『テーブルウェア・フェスティバル2020』のブースレポートをご紹介します。
今回の会場では、ノリタケのデザインエッセンスが詰まったテーブルウェアの数々をご紹介しました。日本の洋食器メーカーならではのデザインへのこだわり、受け継がれるデザインエッセンスをおたのしみください。
ORIGGI オリッジ
新しい技法、新しいテクスチャー
白く美しい生地や強度がありながら繊細な薄さを持つ生地、そして独特の色やテクスチャーを持つ絵具など、ノリタケはこれまでさまざまな素材や釉薬、技法などを開発しながら、常に新しいチャレンジを続けてきました。
そんなノリタケのスピリットを感じていただけるのが、今回ご紹介した「オリッジ」シリーズ。均一性が求められる洋食器の世界にあって、シャープな形状の均一性を保ちながら、窯変(ようへん)と呼ばれる釉薬の色の変化を楽しんでいただける技法を取り入れました。窯変の、その自然を感じさせる色合いやテクスチャーが、料理人の創作意欲を刺激するテーブルウェアです。
※「オリッジ」シリーズは、業務用販売のみの商品となります。
THE HOMAGE COLLECTION オマージュ コレクション
オールドノリタケのデザインエッセンスを受け継ぐシリーズ
ノリタケデザインの原点ともいえるオールドノリタケ。その中には名品と呼ばれる作品の数々が存在します。アールヌーボーやアールデコといった、当時欧米で流行していたデザイン様式を巧みに取り入れ、日本人ならではの繊細な感性と手仕事で、独特のデザインを完成させていったノリタケのデザイン。そのエレガンスは現代にも確実に受け継がれています。
今回ご紹介した「オマージュ コレクション」は、オールドノリタケのデザインを「今」の解釈でリファインした、モダンインテリアにも自然にとけこむシリーズ。立体感のある技法をつかった奥行きのあるデザインで、飾るだけでなく、眺めるだけでもない、使うほどに愛着が湧く、そんな愛され続ける器を目指しました。
※画像の商品:上段右「オマージュ コレクション コーヒー碗皿(雲母金彩花文)」上段左「オマージュ コレクション(色絵薔薇文)」中段「オマージュ コレクション(色絵金彩桜文)」下段右「オマージュ コレクション(色絵金彩菫文)」下段左「オマージュ コレクション(淡青絵薔薇文)」
FRANK LLOYD WRIGHT DESIGN TABLEWARE フランク・ロイド・ライト デザイン テーブルウェア
ノリタケのデザイン史に残るコラボレーション
20世紀の最も偉大な建築家に数えられるフランク・ロイド・ライトが、1923年(大正12年)に完成した帝国ホテル2代目本館、通称「ライト館」のためにデザインし、ノリタケの前身である日本陶器合名会社が製造を担当したテーブルウェアを復刻した「IMPERIAL インペリアル」。ノリタケの100年を超える歴史の中で受け継がれてきたデザインの中には、こうしたコラボレーションによるものも多く存在しています。
そんな歴史を感じさせるデザインとして3種類の「フランク・ロイド・ライト デザイン テーブルウェア」をご紹介しました。
※画像の商品:手前から「マーチ バルーンズ」「インペリアル」
FRANK LLOYD WRIGHT DESIGN TABLEWARE フランク・ロイド・ライト デザイン テーブルウェア
Shikisai-Rondo 四季彩舞曲
日本の洋食器メーカーとしての誇りが生み出したデザイン
今回特別企画としておこなわれた展示「美しきジャポニズム ~和と洋のハーモニー~」では「四季彩舞曲(しきさいろんど)」をご紹介しました。
今も昔も季節に寄り添いながら暮らす日本人。表情豊かな自然の情景をたのしみながら暮らしてきました。そんな四季折々の情景を画題に、日本の洋食器メーカーならではの感性と美意識が生み出した「四季彩舞曲」シリーズ。日本の洋食器メーカーの誇りが詰まったデザインです。