[大倉陶園]ブルーローズ(8211)

1919年の創立以来、日本における最高級の洋食器メーカーとして、美術的価値の高い磁器を作り続けてきた「大倉陶園」。「ノリタケ」の前身である「日本陶器合名会社」とともに、日本の洋食器文化の発展を牽引してきました。
「大倉陶園」の代名詞とも言える美しい「白磁」に「岡染め」「漆蒔」などの技法を凝らしたシリーズや、日本のメーカーならではのウィットに富んだ縁起ものなど、多くのコレクターの方々に愛されている「大倉陶園」の名品の中から、今回は「ブルーローズ(8211)」シリーズの魅力をご紹介します。

大きな一輪のバラが印象的
炎の芸術が創り出す神秘の色彩により、美しく白磁に染み入るバラを表現した「ブルーローズ」。決して真似のできない深みのあるブルー。幻の青いバラの美しさが冴え渡ります。
「ブルーローズ(8211)」は一輪の大きなバラが印象的なデザインです。1954年の誕生以来時代を経ても愛され続けているシリーズです。ご家庭用にも贈り物にも最適な、華やかで印象に残る品です。
「岡染め」技法は、本焼成した白生地の上にコバルト質の絵具で絵付けし、再度世界最高温度約1460度の本窯で焼成することで、絵具を釉薬(うわぐすり)の中に沈み込ませ、独特の深みのある紺青の表現を生み出す技法です。世界に誇る大倉陶園の「白」を持つ白磁だからこそ映える技法でもあります。絵具が釉面の中にまで溶け込んでいるので、表面は艶やかで滑らか。永く、変わらず、安心してご使用いただけます。
「ブルーローズ(8211)」はディナーパターンの他、様々なアイテムのバリエーションが豊富で、ご贈答にもおすすめです。
2019年、創立100周年を迎えた「大倉陶園」

ノリタケと大倉陶園
今から100年以上前、日本における本格的な洋食器製造の先駆者は、1904年に創業した日本陶器合名会社(現ノリタケカンパニーリミテド)でした。
その日本陶器の創設にあたって、森村市左衛門翁と共に創業の苦悩を分かち合ったのが、大倉陶園の創業者である大倉孫兵衛、和親(日本陶器初代代表社員)父子です。
日本陶器は輸出で躍進を続けていましたが、外国の賓客を迎える際に使用される食器を輸入品に頼っている状況を嘆いた父子は、1919年、私財を投じて「世界最高級の磁器を創る目的」で大倉陶園を創業しました。
以来、現在に至るまで、大倉陶園は「良きが上にも良きものを」の志を理念として数々の名品を作り続けてきました。
その作品は日本の文化と伝統に裏付けられた高級美術食器として、皇室をはじめ日本国迎賓館や一流ホテルなど各方面でご愛顧いただいています。