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2023.02.09

ART NAGOYA 2023 コラボマグカップ発売[数量限定]

今年で13回目を迎えるアートイベント「ART NAGOYA 2023」に出品している人気作家9名のアート作品を、ノリタケ独自の高精細な絵付け技術により、数量限定でノリタケボーンチャイナのマグカップに仕立てました。

ノリタケオンラインショップおよびノリタケスクエア名古屋で販売するほか、ART NAGOYA 2023(2/10-12)会場(名古屋観光ホテル)内、各ギャラリーブースでもご購入いただけます。

※ART NAGOYA 会場での販売は終了しました。

販売価格:各5,500円(税込)
販売数量:各40~50個

石黒 昭 (レントゲン藝術研究所準備室)

■作者プロフィール

1974年 神奈川県生まれ

本物の大理石と見紛うほど精緻に描かれた絵画。ヨーロッパの特殊塗装フォーフィニッシュに呼応する形で完成したスタイルであり、虚実の考察をテーマに描く。

ART NAGOYA 会場の様子

新作、原画と共に

伊藤 香奈(GALLERY IDF)

■作者プロフィール

1978年 愛知県生まれ
2008年 千葉大学大学院教育学研究科美術教育専攻 修了

「スープのような」優しい気持ちをたくさん、ユーモアを少し、温かい家庭料理を作るように絵を描く。心にあることが現れてくる。

伊藤 正人(AIN SOPH DISPATCH)

■作者プロフィール

伊藤 正人(AIN SOPH DISPATCH)

1983年 愛知県豊田市生まれ
一方で小説を書き、他方で、その小説や、執筆と関係が深い万年筆のロイヤルブルーインクによる文字、言葉、あるいは色彩そのものを使って、美術作品を発表する。

■ギャラリストへインタビュー
今回のコラボのモチーフとなった作品について、ギャラリストの「AIN SOPH DISPATCH」さんにお話を伺いました。

【ノリタケ】
今回のコラボのモチーフとなった作品についておしえてください。

【AIN SOPH DISPATCH】
今回モチーフとなった作品は、このコラボのために描き起こした作品なんです。
伊藤正人は万年筆で壁に文章を刻み、ロイヤルブルーインクによる淡い風景を浮かび上がらせてきた美術作家ですが、今回伊藤作品の代名詞であるロイヤルブルーインクの文字で、伊藤がマグカップに刻みたいメッセージを書いたのだと思います。

【ノリタケ】
マグカップであることが必然のメッセージなのですね。このメッセージにはどんな思いが込められているのでしょうか。

【AIN SOPH DISPATCH】
今回、伊藤がロイヤルブルーインクで表現したのは「緘黙にひとくちの水面を」という一文です。
伊藤曰く、「緘黙」とは、「silence」ではなく「mute」なのだそうです。

【ノリタケ】
silence=沈黙ではなく、mute=無音ですか...。
たしかに、マグカップを手にするときは喉を潤すときや飲み物そのものを楽しむときもありますが、会話に困ったときや何も話したくないとき、マグカップを口に運べば成立する時間もありますよね。
受け手それぞれの解釈がありそうな奥深い作品ですね。
ありがとうございました。

ART NAGOYA 会場の様子

コラボマグカップ原画
代表作「サンルームの人々」とともに

今井 龍満(H-art Beat Gallery)

■作者プロフィール

1976年 東京都生まれ
1995年 パリ・グランショウミエールにてデッサンを学ぶ

「偶然を生きるものたち」をテーマに、ポアリングという手法を用いて描く。作家自身も時に予想の出来ない線から生み出される作品は、生き生きとした動物や人物たちの一瞬の姿である。

ART NAGOYA 会場の様子

新作と共に

小野 友美(GALLERY IDF)

■作者プロフィール

1985年 愛知県生まれ
2009年 名古屋芸術大学美術学部洋画コース 卒業

感情や物語、祈りではないただの絵。描けば描くほどわたしは消え、絵だけが残る。でも不思議、絵はわたしのこころを映すようでもあるとして描き続ける。

佐藤 好彦(レントゲン藝術研究所準備室)

■作者プロフィール

1968年 埼玉県生まれ
1993年 東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻 修了

現代人にしか持ち得ない感覚を、量産品が持つ特有のデザイン要素と自身の実体験とを重ね合わせ、視覚化する事を試みる作品を制作する。


■ギャラリストへインタビュー
今回のコラボのモチーフとなった作品について、ギャラリストの「レントゲン藝術研究所準備室」さんにお話を伺いました。

【ノリタケ】
今回のコラボマグのデザインモチーフとなった作品は何ですか。

【レントゲン藝術研究所準備室】
今回のコラボマグのモチーフとなったのは、2012年に制作されたジクレー版画作品「Alsomitra Ⅰ」で、佐藤の代表作のひとつです。

【ノリタケ】
「Alsomitra Ⅰ」に込められたメッセージについて教えてください。

【レントゲン藝術研究所準備室】
2011年に発生した東日本大震災で我々の感情は大きく揺さぶられ、コントロールできないその感情に、多くの人たちがこの先どこへ向かうのかという大きな不安に襲われました。その感覚はボタンひとつで操作できる機械的なものとは対局で、私たち自身では辿り着く場所がコントロールできないような感覚に陥りましたよね。「Alsomira Ⅰ」はそんな感覚が創作の起点になっています。

しかし、この作品に付けられたタイトル「アルソミトラ」は熱帯に生息するウリ科の植物で、実の中には薄い膜のような翼を持つ種子が数百個入っており、やがてその実から種子が順番に滑空していくのだそうです。木々が生い茂る熱帯雨林において、強い風が種子を運んでくれることはあまり期待できない中、アルソミトラは、自分の羽で滑空しようとするのです。そして、「アルソミトラ」とはライト兄弟が生物の飛行をモデルにして考え出した「アルソミトラ型飛行機」にも通じます。

多くのボタンやスイッチが並んだコックピット様のパネルをよく見てみると、私たちの感情などを連想させるキーワードが多く刻まれています。

【ノリタケ】
なるほど、コントロールできない、行き先がわからないこの時代の中にありながら、自分の感情をコントロールしたいともがき続ける我々自身をを投影しているのかもしれませんね。
ありがとうございました。

ART NAGOYA 会場の様子

モチーフとなった「Alsomitra」と共に
「Alsomitra Ⅰ」

濱野 裕理(art gallery Komori)

■作者プロフィール

1986年 奈良県生駒市生まれ
2009年 京都嵯峨芸術大学造形学科油画分野 卒業

夢と現実の狭間で私は今日も自問自答しながら、この世界を遠巻きに眺めている。目には見えない現象、感覚によって捉えられるそれらを描き出す。

満田 晴穂(レントゲン藝術研究所準備室)

■作者プロフィール

鳥取県米子市生まれ
2008年 東京藝術大学美術研究科修士課程彫金研究室 修了

生来の虫好きから、制作している自在置物。本物と見紛う精巧な作品は「たまたま金属でできている命」とも評され、その卓越した技術が認められている。

ART NAGOYA 会場の様子

新作と共に

山崎 龍一(art gallery Komori)

■作者プロフィール

1976年 東京都台東区浅草生まれ
2004年 東京造形大学造形学部美術学科  研究生修了

国内はもとより、ドイツ、台湾など国外からも注目されている気鋭の彫刻家。現代における人と人との微妙なコミュニケーションの距離感をこの作品達で表現したい。

ART NAGOYA 概要

ART NAGOYA は、2011年から始まった名古屋随一のラグジュアリーホテルでのアートフェアで、今年で13回目を迎えます。ラグジュアリーなホテル空間の中、現代アートを観覧し、ギャラリスト、作家との交流を楽しめるイベントとして「観るアート」から「持つアート」へ、アート文化の裾野を広げています。

[開催概要]
◇日時:2月11日(土)・12日(日)11:00〜19:00 (最終日は18:00まで)
◇会場・出展ブース:名古屋観光ホテル 12階フロア(出展ブース23室)
◇入場料:当日:¥1,000-(1日間有効)

※「ART NAGOYA 2013」は終了しました。