信頼のクオリティ妥協なき品質。

ノリタケでは生地・絵付け材料の開発からデザイン、成形、絵付けなど
全ての工程を自社内に持ち、その工程全てを自らの目で確かめ、厳しいチェックを行っています。
一切の妥協を許さない。それもノリタケのポリシーです。

人が動き、
人がつくる。

全工程を自社内で管理

ノリタケの製品を生み出すためには数多くのプロセスが存在し、ノリタケでは製造の全工程を自社工場内で一括管理できる体制を敷いています。ノリタケの厳密な管理は、原料となる粘土を粉砕・精製して「坏土」とよばれるものを作る段階から始まります。砕き方や配合、硬さなどには独自の基準が存在し、強度や透光度などを満たすことを条件としています。

もちろん多くの工程が機械化されていますが、今でも人による手作業の工程が数多く存在します。なぜなら、機械では不可能な経験に裏打ちされた判断や繊細な手仕事、意図した表現を可能にする技能が求められるからです。

ノリタケの工場をご覧いただければ、想像以上に多くの人たちによる「手」がかかっていることに驚かれることでしょう。蓄積された「データ」によるコントロールと「人の手」によってノリタケ製品は作られています。すべてのノリタケ製品は「人が動き、人が作っている」のです。

手のひらが
記憶する細部。

さまざまなパーツの成形・組み立て

カップのハンドルやポットのスパウト(注ぎ口)、蓋のつまみなど、ひとつの製品を完成させるためにはいくつものパーツが必要となります。それらは個々に成形され、1点1点人の手で丁寧に組み立てられます。

こうした製品となるパーツはもちろんのこと、焼成中に形を支えるためのパーツなど、見えない部分にも細かなパーツが用いられます。実に多くの時間と手間がかけられ、人の手を経ることによって、ひとつの製品が出来上がっていくのです。

成形・組み立てなどそれぞれの工程では生地の厚みや重さ、歪みがないかなどを厳しくチェックして次の工程へと送り出されます。最良の製品をつくるために、ノリタケの工場にはいくつもの厳しい関門が存在します。

職人たちの目標、
そして誇り。

施釉・転写・窯詰め・焼成

磁器表面のガラス質を釉と言い、釉薬と呼ばれるうわぐすりを施して焼成します。多くが機械化された施釉工程でもやはり手仕事が必要となります。レリーフの表面や細かなパーツの部分など、職人がていねいにその部位にふさわしい厚みで釉薬を施すことで適切な厚みの美しい釉面が生み出されるのです。

施釉された生地は焼成することで独特の光沢がもたらされます。生地の焼成から数えると最終的に製品が出来上がるまでに少なくとも3回は焼成されることとなります。焼成段階や絵具の種類などに基づき「窯」はデータ化されたプログラムにより制御されていますが、天候や温度などにより、微妙な温度調整は人の手によっておこなわれます。

絵付けの方法はいろいろありますが、現在では「転写画付け」が一般的です。これは絵柄を特殊なシートに印刷したもので、ノリタケでは転写紙も自社工場で作っています。一見すると単純な作業のように思われがちですが、立体的な生地に転写紙を正確に、歪みなく密着させるように貼っていくには、非常に熟練した技能が求められます。職人たちはさらに高い技能を身に着け、より高度なレベルを要求される仕事に挑めることを目標とし、またそれを誇りにしています。

「品質」と「品格」。

徹底的に行う検品

各工程においても基準に満たない物はその段階でふるい落とされますが、さらに厳しい検品が最終段階で行われます。視覚・触覚・聴覚をフルに使い、1ピースずつ厳しく検品されていきます。

色のばらつきや微細な傷・汚れなどがないかなど、蛍光灯・ハロゲン灯という二つの照明の下で確かめ、手にした時の感覚からもチェックしていきます。製品を軽く弾いたときの音の違いを手掛かりに、目に見えないほどのわずかなひびも見逃しません。ノリタケでは、数値化できる物理的・化学的な特性を「品質」と呼び、上質感や味わいを生む感覚的な付加価値を「品格」と呼んでいます。このどちらをもクリアすることによって、はじめて出荷されることが許されるのです。

私たちノリタケがお届けする製品は、ある種の「道具」として与えられた役割を果たすことはもちろん、人がつくっているからこそ伝わる「こころ」が感じられるものでなくてはならないと考えています。持つことに喜びを感じて頂けること、使うことに満足を感じて頂けること、そして愛着というさらなる価値を感じて頂けること。ノリタケのある食卓から心地よい暮らしが広がることを願って、私たちは日々より良い製品づくりを目指しています。

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