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2019.04.25

ノリタケのデザインで振り返る平成~平成生まれの名品たち~

私たちが過ごしてきた時代「平成」もあと残り数日となり、新しい時代「令和」を迎えようとしています。さまざまな出来事があった「平成」30年間。ノリタケでは数々の名品が生みだされてきました。ノリタケを代表するシリーズを辿りながら、「平成」という時代を振り返ってみませんか。



昭和63年(1988年)~平成元年(1989年)

昭和から平成へ

ノリタケを代表するシリーズの数々が発売された1988年。翌年には「平成」へと改元され新しい時代が幕を開けました。

「ヨシノ」、「レースウッドゴールド」、「オーチャードガーデン」の前身「ロイヤルオーチャード」もこの年に誕生。平成元年となる1989年には「花更紗」が誕生しました。これらのシリーズはその後カラーバリエーションやアイテムの追加、素材の変更などをおこないながら、現在でも多くの方々に愛されるロングセラーとなっています。

≫(写真 左上)ヨシノ
≫(写真 右上)レースウッドゴールド
≫(写真 左下)花更紗
≫(写真 右下)オーチャードガーデン(旧 ロイヤルオーチャード)


平成5年(1993年)

親しみやすいあのシリーズが誕生

皇太子殿下と雅子妃殿下のご成婚で沸いたこの年、「となりのトトロ」シリーズが誕生しました。アーズンウェアで開発されたこのシリーズは、その後ボーンチャイナにリファインされました。さらに2005年にはコレクター向けのスペシャルコレクションが、2018年には野菜柄のデザインが発売され、老若男女、国籍を問わず愛される人気シリーズとなりました。

≫(写真 上)となりのトトロ
≫(写真 左下)となりのトトロ(野菜シリーズ)
≫(写真 右下)となりのトトロ(スペシャルコレクション)


平成15年(2003年)

ノリタケ100周年の節目に

2004年のノリタケ創業100周年に向けて開発された「四季彩舞曲(しきさいろんど)」。日本の四季の美しさを洋食器に映した、日本の洋食器メーカーとしてのアイデンティティを表現したシリーズでした。2005年に開催された「愛・地球博(愛知万博)」の晩餐会用食器にも採用され、現在でも海外への贈り物等にご用命いただく機会の多いシリーズとなりました。

平成18年(2006年)

新しい洋食器の在り方を示した

twitterやFacebookといったSNSが一般向けサービスを開始。SNSの登場により私たちのコミュニケーションは大きく変化しました。一方、日本人の「食」のスタイルも昭和から平成かけて大きく変化してきました。この年ノリタケでは、大きく変化した日本の「食」スタイルに対応すべく、新しい洋食器の形を提案する「N4(エヌフォー)」を発売。従来のディナーセットのスタイルではなく、日本の食卓に合う形状を追求したこのシリーズは、2010年にグッドデザイン賞を受賞、2008年の洞爺湖サミットでは国賓の朝食用食器に採用されました。

平成23年(2011年)

これから先100年の礎となるコレクション

甚大な被害をもたらした東日本大震災が発生。多くの方々が被害にあわれた一方、有事における日本人の助け合いの心がクローズアップされました。
この年、ノリタケでは大きなシンボルとなるコレクション「マスターピースコレクション」が発表されました。デザイン・成形・絵付け、すべての工程で最高の技術を注ぎ込み生まれたこのシリーズは、その後インテリアアイテムにも広がり、ノリタケの洗練されたデザインと技術力の高さを示すアイコン的なコレクションとなっています。

≫(写真 上)Masterpiece Collection「クイーンズガーデン」
≫(写真 下)Masterpiece Collection 2014


平成30年間には、インターネットやSNSの登場など、わたしたちの暮らしが劇的に便利になった一方、幾度かの災害を経験し、家族や仲間、何気ない日々の暮らしの大切さを再認識する時代でもありました。

「令和」へと時代が移り変わってもノリタケは日本を代表する陶磁器メーカーとして、最高の品質と品格を備えた食器のご提供を通じて皆様に心豊かな暮らしを提案してまいります。