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2019.02.20

春の集いに「重箱」をつかったおもてなし

いよいよ待ちに待った桜の季節がやってきましたね。

家族や大切な仲間と季節の変わり目に集う良い機会です。公園でお花見はもちろん、ベランダにテーブルを持ち出して気軽に、自然を感じながらのパーティーはいかがですか。

そんな機会にぴったりな、「重箱」をつかったおもてなしをご紹介します。

スタイリング:Nadia

重箱ってお正月だけのものでしょ?

いえいえ、「重箱」は、人が集まる機会にとっても重宝してくれるアイテムです

お正月には毎年手作りのお節を作るという方も、「重箱」はお正月がおわったら仕舞いこんだままという方も多いのではないでしょうか。なかなか登場する機会のない「重箱」ですが、実は人が集まる機会にとっても重宝するアイテムなんです。

第一のおすすめポイントは、作り置きを想定したアイテムだということ。

あらかじめ準備した料理を詰めておけば、パーティーがスタートした後もホストが頻繁に席を外すことなく一緒に楽しめます。公園やお庭、ベランダなど、キッチンやリビングから離れた場所でも持ち出せる手軽さも嬉しいですね。

第二のおすすめポイントは、その特別感。

重ねられてさらに蓋がついた重箱。蓋を開けた時にはプレートに盛り付けた料理が並ぶのとはまた違った喜びがあります。きれいに詰められたお料理が並ぶ様子を見れば、みんなが喜んでくれることうけあいです。

でも実際には重箱にお料理をきれいに詰めるのって難しいですよね。そこで今回は、ちょっとしたコツできれいに見せるポイントをご紹介します。

パーティー映えを目指すには?

重箱の選び方とお料理と詰め方のコツ

漆器の重箱は重厚感があり素敵ですが、清廉な白磁に舞い散る桜をモチーフにした重箱なら、この季節にぴったりの明るい華やかさ。漆器に比べてお手入れが楽な点も便利です。もちろん、お手持ちの重箱でも活かしていただける詰め方のコツをご紹介しますので、ぜひ活用してみてください。

まずは、3段それぞれのテーマを決めること。

今回は、最初にいただく一段目はお酒をいただく前の腹ごしらえとしてお腹を満たせるものを中心にしました。お酒が入る席には、こんな心遣いがさりげなくできるといいですね。そして、2段目はメインディッシュとなるお肉やお魚を中心に、さらに3段目には煮物やつくねなどをたっぷり詰めて満足感を出しました。

次に、詰め方のコツをご紹介します。

◎一段目
手まり寿司や桜餅など、春を感じられるお料理を、規則正しく、華やかに盛り付けましょう。仕切りにハランを使えば、緑がお料理を引き立ててくれて一石二鳥。菜の花の緑も変化や楽しさを加えてくれます。

◎二段目
今回は四分割にして盛り付け。スペースを区切ることですっきり見せましょう。ローストビーフは厚切りにすると高級感が出ます。タコのから揚げなどバラバラしがちな物は、小鉢に入れる事品良くバランス良く見せることができます。

◎三段目
煮物は彩りの良い人参や春を感じさせる筍はトッピングするように上部に盛り付けることがポイント。茶色くなりがちな煮物も、菜の花などの季節の緑野菜を添えれると仕上がりがきれいになります。そして、つくねなどの串に刺したお料理は、串野の方向を一定にするだけで規則性が出てきれいに見えます。

全体的に、仕切りや彩りに季節の葉物を使うことで、季節感や高級感のある盛り付けになります。

簡単なポイントをおさえれば、蓋を開けた瞬間みんなの歓声がたのしみな重箱料理の出来上がりです。
ぜひ、おためしください。


ご紹介した商品

あやみなも 重箱(三段)

モチーフとしたのは日本の花「桜」。重箱の外側を覆うように施された抽象的にデザインされた川と今を盛りと咲き誇る満開の桜は、いつの時代も変わらぬ美しい日本の情景を感じさせてくれます。

重箱の内側には、夏のかきつばた、秋のもみじ、冬の梅があしらいました。お料理がなくなってはじめて現れるそのデザインは、日本人らしい遊び心。桜柄でありながら四季のモチーフをあしらうことで、年間を通じてお使いいただけるよう重箱に仕上げました。(内側の絵柄は絵柄が痛みづらい下画転写技法が使われています)

スタイリング:keiko akiyama(Nadia )

武蔵野美術大学卒
桑沢デザイン研究所卒
食生活アドバイザー
フードスタイリストとして撮影のスタイリングを中心に、レシピ開発や飲食店へのアドバイスなどをおこなう。グラフィックデザイナーの経験も生かした美しく美味しい料理作りがモットー。