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2014.11.20

柴田是真「明治宮殿千種の間 天井画 下絵」 [限定コレクション]

幕末から明治にかけて蒔絵・漆絵・絵画で活躍し多くの作品を残した柴田是真(しばたぜしん)。19世紀の日本美術を代表する漆工家・絵師のひとりです。

今回、東京藝術大学美術館の監修を受け、柴田是真による明治宮殿千種の間天井画下絵を、ノリタケボーンチャイナ製プレートの上に忠実に再現しました。

作家紹介・原画紹介

近代工芸家のさきがけ 柴田是真

柴田是真(1807~1891)は、幕末から明治時代に活躍した漆工家であり絵師で、蒔絵・漆絵・絵画など多くの作品を残しました。それまでの蒔絵師とは異なり、下絵から蒔絵までの全工程を手がけることで、数々の洒脱な作品を生みだす一方、絵画、さらには紙に漆で絵を描く「漆絵」を手がけ、絵画・工芸の枠組みを超えた活動を展開しました。明治維新後は明治政府にも重用され、鋭い観察眼に支えられた卓越した造形力によって生み出された作品は、海外でも高い人気を誇っています。

幻となった代表作 明治宮殿千種の間 天井画

「明治宮殿」とは、明治21年に竣工し、昭和20年に戦火で焼失するまで皇居として用いられた建築の呼称です。宮殿の千種之間と呼ばれた広間の格天井には金地の花丸文の綴錦がはめ込まれ、その美麗な迫力については多くの文献で絶賛されており、その下絵は柴田是真により描かれたと伝えられています。現存していたとすれば間違いなく是真の代表作となっていたであろう格天井も、残念なことに昭和20年の戦火によって消失、幻のものとなりました。綴織天井画としてはその姿を失いましたが、約1メートル四方もの迫力ある原寸大下絵は、現在、東京藝術大学大学美術館に所蔵され、是真の大胆かつ計算された構図や卓越した筆遣いをそこに見ることができます。

ラインナップ

春の訪れを告げる「桜」、気品湛える夏の花「百合」

明治宮殿千種之間格天井に配された綴錦を制作するための下絵として、日本の四季を彩る植物たちが柴田是真の手により数多く描かれました。大胆かつ計算された構図で円形の画面に配置され、勢いよく描かれたその筆致も鮮やかです。

数多く所蔵される下絵の数々から今回は、春の訪れを告げる「桜」、気品湛える夏の花「百合」など、特にそれぞれの季節の美しさを現したモチーフ4つを選び、ノリタケボーンチャイナ製プレートの上に細部にわたるまで忠実に再現しました。ボーンチャイナの温かみのある生地に四季それぞれのモチーフが美しさが際立つ逸品です。

また絵皿を支える額にもこだわり、輪島塗の伝統技法で仕上げた漆工芸品を配しました。漆の滑らかな質感がさらに上質感を引き立て、和室にはもちろん、モダンリビングにも映える仕上がりとなっています。

陶額 春「桜花」
108,000円(税込)
T59120/T792-1
プレートサイズ:約27㎝
額サイズ:38×38㎝
素材:[額]漆器(輪島塗り)[プレート]ボーンチャイナ

陶額 夏「早百合・鹿子百合・姫百合」
108,000円(税込)
T59120/T792-2
プレートサイズ:約27㎝
額サイズ:38×38㎝
素材:[額]漆器(輪島塗り)[プレート]ボーンチャイナ


秋の野辺に清らかに咲く「桔梗」、寒さ染み入る冬にあり清楚な姿と香りの「水仙」

秋のモチーフに是真が描いたのは青紫色の花を咲かせる「桔梗」。吾木香とともに描かれ秋草が彩る野辺を想わせる一枚です。そして冬の花として描かれたのは寒さ染み入る冬にあって清楚なその姿と香りが気高く、まるで仙人のようであることから名付けられたといわれる水仙。すらりと伸びる水仙の姿形を生かし、しなやかに描かれています。

陶額 春「桔梗」
108,000円(税込)
T59120/T792-3
プレートサイズ:約27㎝
額サイズ:38×38㎝
素材:[額]漆器(輪島塗り)[プレート]ボーンチャイナ

陶額 夏「水仙」
108,000円(税込)
T59120/T792-4
プレートサイズ:約27㎝
額サイズ:38×38㎝
素材:[額]漆器(輪島塗り)[プレート]ボーンチャイナ

季節の彩りをリビングへ

四季それぞれの彩りを映したプレートを4枚すべて組み合わせた「プレートセット」もご用意しました。絵皿として飾っていただき季節の彩りをリビングに添えていただくのはもちろん、季節感溢れるパーティーの主役としてショープレートやパーティープレートとしてお使いいただくこともできるセットです。

プレートセット(4枚)
216,000円(税込)
ES59120/T792-14
セット内容:27㎝プレート4枚(絵変り)
素材:ボーンチャイナ


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