ノリタケ食器オフィシャルサイト|公式通販

back to history

「森村組」「モリムラブラザーズ」誕生。

  • Facebook
  • Twitter
  • Google+
  • はてなブックマーク

MORIMURA BROTHERS ブロードウェイ541番街のモリムラブラザーズ 1884年~1890年

ICHIZAEMON MORIMURA

1853年、江戸湾浦賀に黒船がやって来ました。その14年前の1839年、武具商の長男としてノリタケの創業者、森村市左衛門が江戸京橋に産声を上げました。幕末が終わりを告げ、まさしく時代が大きく動き出すその時に、彼は生を受けたのです。

市左衛門が海外貿易を志したのは1859年、20歳のときでした。家業を継ぎ御用商人として活躍していた市左衛門は武具や袋物を扱っていましたが、横浜港が開港するとそこで唐物(舶来品)を仕入れて徳川の旗本や藩邸などに販売をはじめました。そして次第に貿易商を始めたいと考えるようになります。好奇心旺盛で新たな文化の吸収に積極的であった彼の目は、明治維新よりも前に海外に向いていたのです。

市左衛門がその思いを強くしたのはある人との出会いと助言がきっかけでした。そのある人とは、当時蘭学塾を開いていた福沢諭吉です。当時の日本に不利な国際為替相場によって日本から金(きん)が流出していくのを憂えた市左衛門に対して、「いったん流出した金を取り戻すためには、外国貿易以外に方法はない」という福沢の言葉に、日本を豊かな国にするため、私欲を捨てて海外貿易を行おうと心に誓います。そして市左衛門が志した海外貿易は、やがて日本のためにも重要な役割を果たすことになっていくのです。

TOYO MORIMURA AND HIS FELLOWS ブロードウェイ540番街のモリムラブラザーズ 1883年頃

TOYO MORIMURA

市左衛門には豊(とよ)という名の15歳年下の異母弟がいました。日本が鎖国を解いたその年、市左衛門はこれまで秘めてきた貿易への夢を豊に語りました。兄の夢に共感した豊は自ら進んで書生となり、福沢の弟 英之助と共に貿易に必要な英語を学び福沢の開いた慶応義塾に入塾します。卒業後は貿易への熱意を心に秘め慶應義塾で教鞭を執るまでになっていました。そして迎えた1876年、いよいよ市左衛門は一大決心をします。それは弟の豊をアメリカに送り出すことでした。

そして同年、市左衛門は資金の全てを注いで、先ず東京・銀座に輸出商社「森村組」を創業します。当時の貿易商はことごとく政府からの援助を受けていました。金利を払わなくてもいいなど、多くの特典が与えられていたその政府援助を市左衛門はきっぱりと断ります。なぜならあくまでも「独立自営」こそ、経営の基本方針だと決めていたからです。自らの力で苦境を乗り越えることこそ会社を発展させる原動力になる、という強い信念があったのです。

豊が渡米し、ニューヨーク6番街に小さな雑貨店「日の出商会」を開業したのは同年の11月のことでした。こうして日本における民間初の日米貿易がはじまりました。振り返ればこれが大きな夢を叶えるためのノリタケの小さな一歩だったのです。

REMOVAL NOTICE. モリムラブラザーズ店舗の移転を
知らせるチラシ 1902年

MORIMURA BROTHERS

ふたりの日本人店員を雇い入れ「日の出商会」は「モリムラブラザーズ」と名前を変え、さらなる事業の拡大を図っていきました。1879年、福沢の推薦により慶応義塾出身の村井保固が入社します。入社当時村井は英語こそ話すことはできませんでしたが、実は熱い情熱と素晴らしい営業センスの持ち主でした。日を追うにしたがって豊からの信頼も深まり片腕とも呼べる重要な存在になっていきます。彼の活躍もあり「モリムラブラザーズ」は着実に発展していきました。

あるとき村井は事業の将来性を考え卸売り専門にするべき、という意見を豊に伝えます。豊は小売業も続けるべき、と主張しました。二人の意見は全く一致を見ることはありませんでした。「モリムラブラザーズ」ひいては「森村組」の将来に関わる大きな問題として豊はあえて村井の意見も尊重して市左衛門に裁断を仰ぎます。その結果村井の意見を取り入れ、「モリムラブラザーズ」は卸売り専門とすることに決定しました。まさしく豊の寛容な感性と村井の識見が見事な果実となった瞬間でした。これを機に「モリムラブラザーズ」は社屋を何度も移転させなくては追いつかないほどの発展を遂げていきました。

  • 「森村組」「モリムラブラザーズ」誕生。
  • ファンシーウェアの時代へ。
  • 白く精緻な洋食器の製造へ向けて。
  • 日本陶器合名会社の設立。
  • Brand Concept Top
  • 美しさへのこだわり
  • デザイン・技法へのこだわり
  • ものづくりへのこだわり
  • 100年以上前からのこだわり
page back page top